友情提示:如果本网页打开太慢或显示不完整,请尝试鼠标右键“刷新”本网页!阅读过程发现任何错误请告诉我们,谢谢!! 报告错误
八八书城 返回本书目录 我的书架 我的书签 TXT全本下载 进入书吧 加入书签

仮面城(日文版)-第章

按键盘上方向键 ← 或 → 可快速上下翻页,按键盘上的 Enter 键可回到本书目录页,按键盘上方向键 ↑ 可回到本页顶部!
————未阅读完?加入书签已便下次继续阅读!



「おかあさんは知らないようです」
「よし、じゃ、そのままにしておけ。びっくりさすといけないから。良平、おまえじぶんのへやへいって野球のバットを持ってこい」
 良平がバットを持ってくると、おじさんは、それを片手にひっさげて、応接室のドアのまえまでソッとしのびよった。良平もそのあとからくっついていく。心臓がガンガンおどって、胸がやぶれそうだった。
 応接室のなかにはたしかにだれかいるのだ。ガサガサという音が聞こえる。しかし、ふしぎなことにはそれにまじって、ひくいすすり泣きの声が聞こえるのである。
 おじさんもそれを聞くと、さすがにギョッとして、息をのんだが、すぐに気をとりなおして、ドアのにぎりに手をかけると、いきなりぐっとむこうへ押しながら、
「だれだ! そこにいるのは!」
 そのとたん、へやのなかでは、ドタバタといすやテ芝毪摔证膜胍簸筏郡ⅳ浃皮坤欷櫎橥猡丐趣婴坤筏俊
「ちくしょう、ちくしょう!」
 おじさんはむちゃくちゃにドアを押したが、むこうから、つっかいぼうがしてあるらしく、十センチほどしかひらかない。
「だめだ。良平、庭のほうからまわろう」
 かって口から庭へ出ると、裏木戸があけっぱなしになっている。ふたりはすぐそこから道へとびだしたが、あやしいものの影は、もうどこにも見当たらない。
 しかたなしにふたりは、応接室の窓の下までひきかえしてきたが、そのとたん、ギョッとしたように息をのみこんだ。
 窓のなかから、まだすすり泣きの声が聞こえてくるではないか。
 良平もおじさんも、それを聞くとゾッとしたように顔を見合わせたが、すぐつぎのしゅんかん、おじさんは窓をのぼって、へやのなかへとびこんだ。良平もそれにつづいたことはいうまでもない。
 おじさんが電気のスイッチをひねったので、応接室はすぐに明るくなったが、見ると、そこにはひとりの少女が、いすにしばられ、さるぐつわをはめられて、目にいっぱい涙をたたえ、むせび泣いているではないか。
 おじさんはいそいでそのナワをとき、さるぐつわをはずしてやると、
「きみはいったいだれなの。どうして、いまごろこんなところへやってきたの?」
 おじさんは、できるだけやさしくたずねたが、少女はただもう泣くばかりで、なかなかこたえようとはしないのだ。
「良平、おまえこの子知ってる?」
「ううん、ぼく、知りません。いままで一度も見たことのない子です」
 まったくそれは見知らぬ少女だった。としは良平とおないどしくらいだろう。みなりこそまずしいけれど、かわいい、りこうそうな顔をした少女だった。
 おじさんはまた、なにかいいかけたが、そのときドアを外からたたいて、
「まあ、欣三さん、良平、どうしたの。なにかあったの。いまのさわぎはどうしたの?」
 そういう声はおかあさんである。見るとドアのうちがわには、大きな長いすが押しつけてある。おじさんはそれを押しのけながら、
「アッハッハ、ねえさん、なにもご心配なさることはありませんよ。どろぼうがはいったのですがね、かわいいおきみやげをおいて、逃げてしまいましたよ」
「まあ、そしてなにかとられたの」
 おかあさんのそのことばに良平は、はじめて気がついたように、へやのなかを見まわしたが、すぐアッと叫ぶと、
「おじさん、おじさん、やっぱりそうだよ。どろぼうはあの剑颏踏工撙摔郡螭坤琛
 その声におかあさんもおじさんも、ハッと壁のほうをふりむいたが、そのとたん、ふたりともおもわず大きく目を見張った。
 ああ、どろぼうはあきらかに、悪魔の画像をぬすみにきたのである。
 しかし、あの大きながくぶちから、はずすことができなかったので、ふちから切りぬいていこうとしたのだろう。半分ほど切りぬかれたカンバスが、ダラリとがくぶちからぶらさがっているのだった。

     どろぼうの忘れ物

 おじさんが電話をかけると、すぐにおまわりさんがやってきた。そのおまわりさんは|上《かみ》|村《むら》さんといって、たいへんしんせつな人だった。
 上村さんは話を聞くと目をまるくして、
「へえ、どろぼうがこの子をおきざりに……」
 上村さんはなだめたり、すかしたりして、さまざまにたずねたが、少女は泣くばかりで、ひとこともこたえない。上村さんはとほうにくれて、とうとう少女を警察へ連れていくことになった。
「ねえ、上村さん、おねがいですから、この子をあまりおどかさないでね」
 おかあさんは心配そうに少女にむかって、
「あなた警察へいったら、なにもかも、正直にいうんですよ。こわがることはありませんからね。あなたは悪い子じゃない。それは、このおばさんがちゃんと、知ってますからね」
 少女はそれを聞くといよいよはげしく泣きながら、おまわりさんに連れていかれた。
 その日は日曜日だったので、夜があけてからも一同は、このふしぎな事件について語り合った。しかし、だれにもこの謎を、とくことはできなかった。
 どろぼうが、悪魔の画像をぬすみにきたことはわかっている。しかし、あの少女はどうしたのだろうか。あの子はどろぼうの仲間なのだろうか。
 みんなそれをふしぎがっていたが、しかし間もなく、その謎だけはとけた。昼すぎに上村さんがやってきて、
「やっとあの子がしゃべりましたよ。あの子は|杉《すぎ》|芳《よし》|子《こ》といって……」
 と、上村さんは悪魔の画像を指さしながら、
「この剑颏い可紕僦蚊盲胜螭扦埂
 それを聞くと一同は、ギョッと顔を見合わせたが、そこで上村さんの語るところによるとこうなのだった。
 杉勝之助が自殺したとき、芳子はまだ七つだった。ふたりには両親がなかったので、おじの|諸《もろ》|口《ぐち》|章太《しょうた》というひとが、芳子をひきとった。そのとき章太は、勝之助の剑颏工盲陦婴辘悉椁盲皮筏蓼盲郡韦扦ⅳ搿¥饯欷い蓼榘四辘郅嗓蓼à韦长趣坤盲俊
 芳子はそののち章太に育てられたが、ちかごろおじのそぶりに、へんなところがあるのに気がついた。章太はときどき、真夜中ごろ、そっと帰ってくることがあった。しかも、どうかすると、まるく巻いた布のようなものを持ってくるのだ。芳子はあるとき、ソッとそれを眨伽埔姢啤ⅳ饯欷四辘蓼à俗詺ⅳ筏俊⑿证谓}であることに気がついた。芳子はへんに思った。
 ところがそのころある新聞に、ちかごろあちこちで、杉勝之助の剑踏工蓼欷毪趣いτ浭陇訾皮い郡韦扦ⅳ搿¥饯欷蛘iんだときの芳子のおどろきはどんなだっただろうか。
 おじさんが、兄のかいた剑颏踏工螭扦蓼铯盲皮い搿¥胜激饯螭胜长趣颏工毪韦铯椁胜いⅳ饯欷蠍櫎い长趣摔蓼盲皮い搿
 あるとき芳子は泣いておじさんをいさめた。しかし章太は聞こうとはせず、その後も勝之助の剑韦ⅳ辘颏膜趣幛皮稀ⅳ踏工螭扦毪韦馈7甲婴蠚荬沥い摔胜辘饯Δ坤盲郡ⅳ蓼丹珜gのおじをうったえるわけにもゆかない。
 ゆうべもおじが家をぬけ出したので、そっとあとをつけてくると、はたしてこの家へしのびこんだ。そこでじぶんもあとからはいってきて、とめようとしたが、章太はその芳子をいすにしばりつけ、さるぐつわをはめてしまったのだというのだ。
「おそらくこの剑蚯肖辘趣盲郡椁い蓼筏幛颏趣い啤⑦Bれて帰るつもりだったんでしょうが、そのまえに発見されたんですね」
 三人は話を聞いて、おもわず顔を見合わせた。
「それで、その男はどうしました?」
「あの子から住所を聞くとすぐ行ってみましたが、もちろん帰っちゃいませんよ。ところでここにわからないのは、その男が
返回目录 上一页 下一页 回到顶部 0 0
未阅读完?加入书签已便下次继续阅读!
温馨提示: 温看小说的同时发表评论,说出自己的看法和其它小伙伴们分享也不错哦!发表书评还可以获得积分和经验奖励,认真写原创书评 被采纳为精评可以获得大量金币、积分和经验奖励哦!